現在地

初診の方・再診の方へー診療のご案内ー/当院での受診の流れ、診療科をご案内しています。診療科案内では担当医、診療内容がご確認できます。

診療科紹介

担当医

補職名 氏名 出身大学 学会認定医等 専門領域
科長 安倍 弘和
あべ ひろかず
大阪医大
(平成10年卒)
医学博士
日本泌尿器科学会指導医・専門医
全国済生会臨床研修指導医
泌尿器科一般
排尿障害
腹腔鏡下手術
医師 木村 亮輔
きむら りょうすけ
三重大
(平成15年卒)
日本泌尿器科学会専門医 泌尿器科一般
腹腔鏡下手術
医師 土井 亘
どい わたる
昭和大
(平成19年卒)
  泌尿器科一般
非常勤医師 深谷 由江
ふかや よしえ
山梨医大
(平成17年卒)
  女性泌尿器科

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外来担当医表

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
1診 安倍 弘和 安倍 弘和 土井 亘 深谷 由江 安倍 弘和
2診 木村 亮輔 土井 亘 木村 亮輔 木村 亮輔 土井 亘
午後診
<予約制>
ストーマ外来
(第4金曜日のみ)
休診・代診・異動情報

土曜、日祝日、年末年始(12/29~1/3)は休診です。
※急病等での交代はご容赦ください。

【休診】
医師名 休診日
安倍 弘和 9月21日(火)

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泌尿器科の紹介

 静岡済生会総合病院は、駅南地区の中核病院としての役割が強く、泌尿器疾患でお悩みの方が受診されます。ここ5年でも診療技術が進歩する一方で、病気も複雑化しより病院機能の重要性が増してきているようです。泌尿器科を受診される方々も例外ではありません。
 泌尿器科の外来は1日約70名が受診され、入院はベット数20床で運営されています。高齢化社会の到来により"排尿"に関する悩みや疾患が増え、泌尿器科悪性腫瘍も増加しています。ますます泌尿器科の役割は大きく、柔軟かつ的確に対応し、さまざまな方に対してQOL(人生の質)の向上に努めなければなりません。前立腺癌、腎癌、膀胱癌といった癌の治療、腎盂腎炎、前立腺炎などの尿路感染症の治療、前立腺肥大症および女性尿失禁といった排尿に関する疾患、腎結石、尿管結石などの結石治療等多岐にわたります。

外来診療(平成21年、のべ患者数13,158名)

 安倍、木村、土井、深谷が外来診療を担当します。金曜日は大阪医科大学から代務診療致します。

入院診療 泌尿器科ベット数20床

 平成21年の入院患者数は新入院患者数919名(のべ患者数10,159名)であり、手術総数705例でありました。泌尿器科の病棟は南8階です。スタッフは明るく入院生活を安心して送って頂けるよう看護に努めています。
 手術では経尿道的前立腺切除術(前立腺肥大症手術)、TVT・TOT 手術(女性尿失禁手術)、TVM手術(骨盤臓器脱手術)、腹腔鏡手術等の低侵襲性治療が多いのが特徴です。限局性前立腺癌の治療には、小さな切開創で術後の尿失禁が起こりにくくする工夫、神経温存などを取り入れ良好な術後経過を得ています。また、2年前より腹腔鏡下前立腺全摘除術の準備を進め、平成22年より腹腔鏡下前立腺全摘除術を当院で施行できるようになりました。

診療内容
患者さまの負担が少ない手術方法を取り入れています
腹腔鏡下前立腺全摘除術
2010年3月より開始しました。創が小さく、身体にやさしい手術です。術後は次の日から歩行可能、食事可能です。術後の尿失禁が問題でしたが、当院では手術に工夫を凝らし、全国的にも良好な成績を認めています。
 この手術は施設基準を取得していない施設では全額自費診療となりますが、 当院では2010年7月に静岡市内では初めて「腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術」の施設基準を取得することにより、 保険診療が可能となりました。 (詳細はこちら)
TVM手術(Tension-free Vaginal Mesh)、TVT・TOT手術(Tension-free Vaginal tape)
女性の尿失禁、骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤、小腸瘤など)の手術法です。従来の子宮摘出・膣壁縫縮に比べ再発率が少なく、侵襲の少ない手術です。49歳~86歳まで施行しました。お腹を切ることはなく、次の日から歩行は可能です。創も膣からの手術で見えません。尿失禁の手術の改善率は90%以上です。
「女性泌尿器科外来へ行こう」Net
主な疾患に対する治療方針です
尿路結石症
結石のサイズにより自然排石可能か検討し、不可能なら体外衝撃波結石破砕術を主に第一選択とし、破砕困難であれば内視鏡を用いた手術(TUL)に移行しています。また、結石の予防のための食事療法指導、運動療法指導を行います。
前立腺肥大症
まず薬物療法を行う場合が大半です。改善しなければ全身状態が許す限り経尿道的手術を行い、排尿障害の改善に努めています。全身状態がおもわしくなければ、尿道ステント留置を行う場合もあります。
尿路悪性腫瘍
最近の傾向として尿路悪性腫瘍症例が増えています。病期、年齢(期待余命)、合併症や全身状態を考慮して治療を行っています。がんの種類によって手術療法、内分泌療法、化学療法、放射線療法、免疫療法などがあります。
 #前立腺癌:病期に合わせた治療選択が重要です。手術療法、放射線療法、ホルモン療法などが選択されます。ホルモン抵抗性前立腺癌への治療は、化学療法を併用します。
 PSA高値の方は精密検査として前立腺生検を行います。当院では1泊2日の入院が基本ですが、場合により日帰り入院や抗凝固剤内服の方は10日程度の入院が必要になる場合があります。(PSA4~10ng/mlの方では約30%の方に癌を認めております。)
 #膀胱癌・腎盂:尿管癌は尿路上皮癌が大多数を占めます。病期に合わせ、手術、放射線、化学療法を選択します。経尿道的膀胱腫瘍切除術、膀胱全摘除術(回腸導管、新膀胱造設術)等の外科的治療。化学療法として当科ではゲムシタビン、シスプラチンを標準化学寮法とし、腎機能や肝機能に合わせ投与量を決定しています。ゲムシタビン、パクリタキセルと言った新しい薬剤は副作用が少なく効果がMVACと同様の効果が得られます。
 #腎癌:まず外科的切除が基本となります。手術は腹腔鏡手術が行われます。創が小さく術後回復は開腹手術と比べて非常に有利だと考えております。転移・浸潤等の場合は免疫療法(インターフェロン・インターロイキン)、分子標的薬(スニチニブ、ソラフェニブ)等の加療が行われます。
尿路感染症
外来では膀胱炎、尿道炎等で受診される方が多い傾向にあります。性生活による感染、糖尿病を基礎とした感染等もあり日常生活活動が重要です。また、入院では急性腎盂腎炎、腎膿瘍、急性前立腺炎等で抗生剤の点滴を行います。腎膿瘍では糖尿病を合併されているケースが大変多く、感染性ショックへの移行に注意が必要です。38℃以上の熱があり、悪寒戦慄を伴うような方では敗血症の可能性が高くすみやかな入院治療が必要です。
女性尿失禁・骨盤臓器脱
ウロギネ(泌尿器=Urology・婦人科=Gynecology)は、女性の尿失禁や骨盤臓器脱などQOLを低下させる疾患を治療する領域で最近注目を集めています。
 #尿失禁:骨盤底筋の脆弱化により生じることが多く、骨盤底筋の強化(筋力トレーニング)が重要です。それぞれの病態にあわせて薬剤加療も選択されます。完全に回復される方もいらっしゃいます。一方進行例、難治症例では尿道を支えるような手術(TVT・TOT手術)を行うことにより良好な結果を得ることができています。
 #骨盤臓器脱(膀胱瘤・子宮脱・直腸瘤など):平成20年度4月から竹山政美先生(泉北藤井病院)の御指導によりTVM手術(Tension-free Vaginal Mesh)を取り入れることができました。現在約80名の方がこの手術を受けられ、経過は良好です。
 TVM手術(竹山法)を静岡でご提供できることは非常に喜ばしいことです。TVM手術は基本的に子宮を取らない骨盤臓器脱の手術として低侵襲かつ再発の少ない手術です。また子宮摘除後(子宮脱術後、子宮筋腫術後等)の骨盤臓器脱には非常に有効な治療法です。下垂感、リングによる感染や排尿障害のある方はご相談いただきたく思います。
「女性泌尿器科外来へ行こう」Net
男性不妊症
無精子症の方でも精巣内を顕微鏡でくまなく探すことで、精子を採取できる確率が上がることがわかってきました。昨年より増田裕先生(藍野病院)のご指導により顕微鏡下精巣内精子回収法(MD-TESE)を施行しています。自費診療となるため負担費用は21万円となります。
末期がん治療
緩和ケアチーム(医師、癌性疼痛管理認定看護師、薬剤師、メディカルソーシャルワーカー等)と共同で治療に当たります。末期がんの患者にとって体の苦しみ、心の苦しみ、そしてご家族の悩みなど数多くの問題が生じます。共同チームでのケアを積極的に取り入れ、ひとつでも多くの不安を取り除くことにより天命を全うして頂けているのではないかと考えております。
【スト-マ外来】 担当: 創傷・オストミー・失禁管理専門看護師 (WOCナース)
人工肛門や人工膀胱 (ストーマ)の手術を受けた方は、新しい排泄の管理が必要となります。そのため、手術前から社会復帰に至るまで専門ナースがストーマのケアや合併症対策の管理をサポートします。生活の様々な不安や悩みなどを含め、皆様の生活の質(QOL:Quality of a life of Life)の維持と向上を目指しております。その他に褥瘡や失禁にも専門的視野でサポートします。
◆専門外来:第4金曜日午後(予約制)
最後に

 最近の医療機器の進歩、改良を含めた治療法の変化には泌尿器科領域を含め、目をみはるものがあります。その合言葉は『minimal invasive treatment(低侵襲性治療)』と『良好なQOL』です。我々はこれらをモットーに積極的に腹腔鏡手術などを取り入れ、数多くの方に充実した医療をご提供できたと思います。腹腔鏡等の低侵襲性治療により術後回復が飛躍的に向上し、早期の社会復帰を果たすことができます。その一方では、食生活、運動、精神が身体の免疫機構を乱し、さまざまな病気が生み出されることがわかってきています。これらのことにも一歩踏み込み健康を基礎から考え直す局面に立たされていることを忘れてはなりません。疾病予防についてもわれわれが今持っている考え方や、やり方等をご提供できる機会を模索しています。 常々『結果がすべて』であることを肝に銘じ診療に当たっています。結果とは『治療を受けられた方の笑顔』であると思います。いくら良い治療ができていても『笑顔』がなければ意味がありません。笑顔が免疫力を高めます。これからも『笑顔』を絶やさぬよう診療に当たりたいと存じます。お気づきの点がございましたら気軽にご要望して頂きたく存じます。当院にとってプラスになることはなんでも取り入れていきたいと考えております。ちょっとした近所の良い診療科、そして良い病院でありたいと存じます。今後も幅広く泌尿器科一般において医療に従事し、信頼される診療科になるよう努力していく所存です。

(文責 泌尿器科科長 安倍 弘和)

手術件数
術式 2006年 2007年 2008年 2009年 2003~2009年
総数
経尿道的前立腺手術 102 112 64 57 651
経尿道的膀胱腫瘍切除 40 47 52 46 304
腹腔鏡下副腎摘除術 0 3 2 4 15
腹腔鏡下腎尿管全摘除術 4 4 8 8 40
腹腔鏡下腎摘除術 7 10 6 9 44
腹腔鏡下腎盂形成 1 0 0 2 3
腹腔鏡下副腎嚢胞切除 - - - 1 1
腹腔鏡下後腹膜腫瘍切除 - - - 1 1
腹腔鏡下内性静脈結紮術 - - 1 0 1
開腹腎摘除術 8 2 0 0 27
開腹腎尿管全摘除術 - - - 1 1
単純腎摘 - 2 0 0 2
前立腺全摘除術 4 17 16 22 102
膀胱全摘除術 回腸導管 5 4 5 4 25
皮膚瘻 0 0 0 1 7
新膀胱 1 0 0 1 4
経尿道的尿管結石砕石術(TUL) 30 48 27 49 225
経尿道的膀胱結石砕石術 - - 8 12 20
経皮的腎結石砕石術(PNL) 2 6 3 4 21
陰嚢内手術 16 12 9 15 82
高位精巣摘除 1 1 1 3 13
女性尿失禁手術(TVT・TOT手術) 18 12 5 21 68
骨盤臓器脱手術(TVM手術) - - 13 63 76
尿管拡張(腎盂形成含む) 3 5 0 0 11
尿管膀胱新吻合 3 0 0 0 3
テンコフ留置 6 0 1 2 21
ESWL 126 109 174 167 904
膀胱ろう - - 11 6 17
膀胱水圧拡張(間質性膀胱炎) - - 1 1 2
腎ろう造設 - - 4 13 17
尿道ステント - - 1 1 2
尿道狭窄 - - 2 2 4
尿管鏡検査 - - - 4 4
環状切除 - - 6 5 11
MD-TESE - - - 4 4
前立腺生検       154 154
CVポート - - - 5 5
血管内手術 - - - 3 3
その他手術 88 59 13 14 267
総数 465 453 433 705 3,192

(2009年より前立腺生検を掲載)

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